怒りの中枢、丹田

ほんとにもうー、たまらんなあ。

むっちゃ腰痛いんですけど。

こんなに痛いのは何年ぶりだろうか、っていうぐらい痛い。

 

「腰痛は怒りである」って言いますね。

怒りのような強いストレスがあると、腰に来ることがあるんだそうです。

一説によると、自己防衛反応の一種なのではないか、といわれています。

怒りをおぼえると、腰のあたりの「大腰筋」っていう大きな筋肉が硬直するんだそうです。

 

ちょっと心当たりがあるのが、ここ数ヶ月、めっちゃイライラしてたんですよね。

原因なんかありません。

男性更年期障害なのか、自律神経失調症なのかわからないけど、原因不明の怒りに苛まれてたんです。

原因に思い当たることはなくても、怒ってるのは怒ってる。

もしかしたらこれが原因で、腰に来てしまったのかもしれませんねえ。

 

よく丹田丹田いうけど、丹田ってべつにお腹のことでもないんですよね。

正面からヒトを見た図に丹田の場所を描くから、おなかにあるように見える。

でも後ろから見た図に描けば、丹田って仙骨と腰椎の接点あたりになるんですよね。

いわばケツと腰のへん。

だから丹田は、腹でもあり、腰でもあるわけです。

正面図だけみて「ハラ、ハラ」いうのはちょっと短絡的かもしれません。

丹田は、腰と腹の中間にあるんだから、ある意味腰でも腹でもないともいえます。

 

「怒ると、丹田が硬直する」

これは確かに、経験があります。

中高生のころ、よくヤンキーに絡まれたりしてたんですけど、そういうときって面白いカラダの反応があるんです。

自動的に丹田に強大なチカラが入る

っていう。

ぜんぜん意識してないのに、おへその下のおなかの筋肉が、ギギギギっと音を立てるんじゃないかっていうぐらい、強く硬直するんですね。

 

これは悪漢に絡まれたときだけなんです。

テストとか、試合の直前とか、人前でしゃべるとか、そんなのではならない。

100%確実に、悪漢にからまれたときに起こるんですね。

おそらく「喧嘩の準備」をしてるんじゃないかな、と思うんですよね。

丹田っていうのは昔から気力や生命力の根源ともいわれています。

いまから大変なことになるから、気力や生命力をブワーっと高めようとするのかもしれませんね。

だから緊張が原因というよりは、「闘争」が原因のような気がするんですよね。

いわば、怒りを生み出す器官。

これが丹田なんじゃないか。

 

怒りが、腰を傷める。

これはもしかすると「丹田の使い痛み」かもしれませんね。

試しに、ベッドやイスの上なんかに片足をあげて立ってみる。

そういう姿勢をとって腰痛がマシになるばあいは、大腰筋を痛めているんだそうです。

大腰筋、腸腰筋は「丹田の筋肉」ともいわれます。

怒りの感情を生み出すために、丹田を酷使したために、これに関連する筋肉が疲労をしてしまった。

そんな可能性もあるんじゃないかな、と思います。

 

いっぽう「逆」もあるような気がするんですよね。

腰を傷めるようなことをしたせいで、怒りが噴出する

っていう。

本来は、怒らなければならないことがあるから、それに反応して大腰筋が硬直する。

しかし逆に、大腰筋が疲労・萎縮・硬直することで、怒りの感情も逆再生されるっていうこともあるような気がするんです。

デスクワークですね。

デスクワークって、大腰筋が「疲労して、伸びて、固まる」んだそうです。

座って姿勢を維持するのって、かなり大腰筋のパワーが必要なんです。

だからあまり座りすぎると、大腰筋を痛めてしまうこともあるらしいです。

 

なんかそのへんの可能性が高いな〜って、思うんですよね。

だって日々、マジキレするようなことなんかひとっつもないから。

平和そのものです。

まあ神経の調子は確かにわるいですけど「怒る」っていうのとは少しちがうからなあ。

怒るときに必要な筋肉を使いすぎたことで、怒りが湧いてきてる、っていうのもあるような気がする。

これはほんとにあるそうなんですね。

肩にチカラを入れるクセをつけたら、緊張しやすくなるっていうのはあるそうです。

ふつうは「緊張という感情が、肩の筋肉を硬直させる」んですけど、逆方向の再生も可能なのかもしれませんね。

 

不意の動悸、めまい、不安、怒り、恐怖。

そういうのはが出てきたときに、じぶんのからだの反応をよく見てみる。

そうするとほぼ100%、丹田がガッチガチに硬直しているんですよね。

おなかや腰が収縮しているせいで、腹圧が高まり、ヴァルサルヴァ効果でアタマにぶわーっと血が登ってるんです。

だからおなかのチカラをぬいて、ぼよーんとだらしなくおなかが出るようにして、おなかでおおきく呼吸してみると、案外この不快感は消えていきます。

 

ぼくの予測では、長年の腰の酷使によって、丹田が萎縮緊張してしまったのかな、と思います。

さいきんよく運動をするようになったり、椅子も腰の負担が少ないものに変えました。

このことで、丹田が「ゆるみはじめた」のかもしれません。

あの妙なイライラ、不安、そわそわ、のぼせ、動悸、あたまのうっ血感なんかが、ほとんどなくなってきているんですよね。

そのかわりに、強烈な腰痛になった。

萎縮して固まっていたものがゆるみはじめたので、あたま方面への気血の逆上が減ったんじゃないか。

しかしゆるみはじめてしまったので、痛みもいっぱい出てきてしまった。

そんなストーリーを、いまは想像しています。

 

痛みって、治そうとしてるから出るんだそうです。

痛みは収縮するときではなく、弛緩するときに感じるようにできてる。

緊張状態ではなく、弛緩状態のときにこそ、痛みは強く感じるのです。

 

だからあんまり、気にしすぎないようにしようと思います。

痛みがあるってことは、治る可能性があるということ。治そうとしているっていうこと。

無理だけしないように気をつけて、ふだんどおり生活していこうと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です