夏になると、なんか調子悪い。
パニック障害の「あるある」なんですよね。
暑さに弱いひとが、多い。
しかしどうにも、腑に落ちないところもあります。
パニック発作になるのは、セロトニン不足だ、という説があります。
セロトニンは幸福ホルモンともいわれていて、光、とくに太陽光を浴びることでよく分泌されるのだそうです。
冬季うつ病というのがあって、冬になって日照時間が減ってくるとセロトニンがでなくなってウツになってしまう人が増えるのだそうです。
そういうひとは、夏になると治ってしまうことも多いのだそうです。
ぼくが不可思議なのは、この部分なのです。
冬はむしろ調子がいいのに、日照時間が長く、光も強い夏にこそおかしくなってしまうのは、なぜ?
夏のほうがセロトニンはたくさん出るはずなのに、なぜ夏のほうが、発作が多い?
この積年の疑問について、昨日「はっっっっっ!!!!」と気がついたのでありました。
なにも、不思議ではなかったかもしれない。
ていうかむしろ、理の当然であったかもしれない。
もともと、暑いのは苦手なんです。
暑いのより、寒いほうが断然好き。
だから・・・
夏には外出頻度が極端に減る
のでした。
そして、大好きな秋冬は、外で出歩くことがすごく多くなるのです。
寒いから、むしろカラダを動かしたくなって、いっぱい歩いたり走ったりします。
とにかく、家の外に出ていることが多いです。
外出恐怖とかいいながらも、やっぱ冬に歩き回ると気持ちがいいので、なんだかんだいって、よく外に出ています。
でも夏は、逆。
梅雨もあったりなんかして、もう全然外に出なくなってしまうんですよね。
エアコンが効いた屋内で、じっとしていることが多い。
8月中なんか、毎朝の散歩も完全に忘れてしまったりしていました。
結局、夏のほうが家の中にいる時間が増えてしまっているんですよね。
太陽光がガンガンに部屋に入るとエアコンが効きづらくなるから、カーテンを締めたりしていることも多いです。
だから、思ったのです。
結果、夏のほうが日光を受けてないんじゃないか
全然話は変わりますけど、背骨ってなぜからだの後ろ側についているか? っていう命題があります。
かなり太ったひとでも、ある程度背骨の凸凹は見えます。
もっと胴体の内側にあってもよさそうなのに、体の外側についている。
サカナやヘビなんかは、みんなそうですよね。
背骨に太陽光を受けるために外側についている、っていう説もあるようです。
背骨って、太陽光が必要なんだそうです。
背骨への太陽光の直射が減少すると、背骨の病気になったり、神経のはたらきや髄液の循環に支障が出ることがあるのだそうです
温めるというよりも、太陽光に含まれる光そのものが、背骨や脊髄には必要なんだそうです。
そういえば我が家の飼い犬も、真夏にふしぎな行動をとります。
普段から外飼いなのですが、夏はあつすぎるので、ずっと玄関は開放しています。
玄関内にいつでも入ってこられるようにしてあげているのです。
イヌは当然、暑い日は玄関の三和土の上で涼を取っています。
しかし、たまに、炎天下に出ていくのですよね。
直射日光がガンガンにあたっているところに、うつ伏せになって「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」と息を荒げながらでも、太陽光の真下で寝ていたりします。
「おまえ、アホちゃうん? こんなクソ暑いときに炎天下に出んでも、玄関に入っとけや」
っていうのですけど、イヌはぼくのほうをチラ見するだけで、相変わらず「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」言いながら炎天下に寝そべっているのでした。
まずひとつには「紫外線消毒」をしているのでは、と思ったりします。
日陰でじっとしていると、毛がバイキンで汚染されるかもしれませんからね。
あともうひとつには、やっぱり背骨に日光をあてているのではないか、と。
我が家のイヌはもう12歳なのですけど、むちゃくちゃ元気なのですよね。
白内障になったのですが、今はもうほとんど治っているようです。
いや、白内障は治らないはずなので、治ってはないと思うのですが、あの真っ白の目ではなくなって、「ほんのちょっと白い」程度になっています。
手術もしていませんし、正直放置していました。
いまではいちおう、悪い方の目でもぼくが見えるようです。
つまり、治癒力もかなり高いようなのです。
散歩に行っても、もうたぶんジジイのはずなんですけど、ぼくをぐいぐい引っ張り回すほどチカラもつよく、食欲も旺盛です。
もしかしたら、我が家でいちばん元気かもしれません。
そして彼のこの元気は「たいようのちから」だったりしてな、と思うこともあります。
とにかく、よく炎天下で眠ってるんですよね。真夏でさえ。
考えてみれば、ヒトも含めて、ほとんどの生き物は太陽とのおつきあいが長いです。
ヒトの起源をどこに求めるかで変わってくるでしょうが、人類の太陽とのつきあいは、少なくとも数万年に及ぶのではないでしょうか。
なのに、さいきんのぼくたちは、どうも太陽とのおつきあいが疎遠かもしれません。
ケンカしている、といっても過言ではないかもしれません。
からだじゅうをムスリム女性のように包み回して日傘をさし、日焼け止めを塗り、サングラスをして、まるで太陽をわるもの扱いにするひとさえいます。
夏場には、影や室内ばかりを伝って歩き回る。
どうなんでしょうか、こういった行動というのは、やっぱり不自然なのではないのかなあ。
もちろん熱中症になるまで炎天下をウロつくというのはさすがにダメだとしても、短時間でもいいから、たまには全身に太陽を受け止めるということも必要なのではないか。
人間というのは、そーゆーふーにできているのではないか。
数万年の長きにわたって、よりそってきた仲なのですものね。
化粧品会社が打ち出したここ最近の屁理屈で太陽を悪者扱いするというのは、ちょっとどうなのかな、と思ったりします。
炎天下に出て、上半身ハダカになって1〜2分だけでも、背骨に太陽をあててみる。
気のせいですかね、なんか元気になったような気もします。
もっと背骨に、太陽を。