ずっと胸が息苦しかったのが、日に日に良くなっています。
まだ完全ではないですが、一時に比べればずいぶんマシになりました。
やはり、夏型過敏性肺炎のようなものだったのだと思います。
ここ2ヶ月ほど、徹底的に掃除をしていっています。
エアコンも当然ですが、窓のレールなどに意外と多くの黒カビが生えていました。
気管支の調子が悪かったのは、この黒カビも多少関係していたかもしれないです。
今までは家の内側を中心に掃除をしていましたが、そろそろ「外側」に移行しつつあります。
毎日掃除をするようになって、毎日出ていたホコリもほとんど出なくなってきたからです。
まず手始めに、北側のベランダに着手しました。
そこでゾっとしたのが、このベランダにけっこうな量のカビが生えていたのでした。
北側のベランダではあるのですが、太陽が南中するころは過剰なほどの太陽光が当たるので、まさかカビが生えるとは思っていませんでした。
風通しだって悪くはありませんし、周囲に日光や風を遮断する建物はありません。
なのになぜ、カビが生えたのか・・・。
じつはベランダに、人工芝を引いていたのです。
ベランダのある部屋は現在仕事場にしているのですが、夏は非常に暑くなります。
これはきっと、ベランダに当たる太陽光の輻射熱なのだろう、と予測したのです。
そしてなおかつ、日よけのための簡易な布製の庇まで設置していました。
けさ掃除のために人工芝をすべて取り去って、ぞっとしました。
昨日も今日も晴れているのに人工芝の下はじっとりと濡れていて、コンクリートの上には直径10cmほどの黒い斑点が何十個もできていたのです!
それは朝にはあったのですが、昼からしっかり太陽があたり乾燥し、現在の2時半になるとほとんど消えてしまいました。
乾燥することで消えたということはやはり、これは黒カビだったのだと思います。
さらに、いずれ捨てるつもりでうっかり置き忘れていた壊れた木製の座卓にも、みっしりと黒カビが生えていました。
・人工芝の設置
・庇の設置
ただでさえ北側で日当たりが若干わるいベランダなのに、わざわざ雨水の保湿になる人工芝を引き、あまつさえ日光を遮断するという二段階の「よけいなこと」をしてしまっていたのです。
そのせいで隅に置いていた木製の座卓にも黒カビが発生してしまっていたようです。
エアコンの室外機の下は、なんとコケまで生えていました。
先日エアコン清掃をしてもらったときに、2階のエアコンたちだけ、なぜか真っ黒なススのようなものが大量に出てきていました。
もしかするとベランダで発生した黒カビの胞子が家の中に入り込み、エアコンの中で増殖していったのかもしれません・・・
もしそうなら、おそるべきことです。
いくら家の中をきれいに掃除していても、風の入り口であるベランダがカビだらけなら、意味がなくなってしまいますね。
今回掃除をよくするようになって、痛く反省したことがあります。
「風と光は決して遮断してはいけない」
電気代をケチったり、へんなうそっぱちの風水などという迷信を信じて窓を塞ぎ、厚手のカーテンで西日を遮断して風と光を遮ると、カビが生えてしまうのです。
ベランダも同じです。
庇とか人工芝とか、風や光を遮断するようなものを設置してしまうと雨水がいつまでも蒸発せず、人工芝の裏側にカビやコケが生えてしまう。
こんなことが原因で肺炎などになってしまったら、ケチった電気代などいっぱつで吹っ飛ぶし、風水で良くなったと信じていた金運も、病院代で使い果たします。
人間のこころと一緒で、家も「よけいなこと」はしないほうが良いようですね。
風通し良く、日当たり良く。
せっかくデフォルトではそういうふうにできていたのに、わざわざ風と光を遮るようなことをすると、いずれそこに「闇」が生まれてくるのですね。
物は少なめに、掃除はこまめに。
飾りは最小限に、陰(かげ)を減らせ。
「なにもない空間」が大きいほど、見通しが良いほど、健康的である。
いつもあかるく、風通し良く、溜め込まず、締め切るな。
よけいなことをするぐらいなら、なにもするな。
こころも、家も、まったく同じですね。