坐禅をはじめて50日目。
思ったより続いてます。
たぶんまだまだ、続くと思います。
理由は、全然苦痛じゃないから。
「根性を出さずに続けられた」ということは、けっこう珍しいかもしれません。
あまり三日坊主にはならないタイプなのですけど、継続するときに思わず「根性」を駆使してしまう悪いクセがありまして、ハッキリ言って根性なんか使って継続するぐらいなら、やらんほうがマシ。
イヤなことを無理やり続けたって、そのイヤな時間がもったいないですものね。
楽しく……はないですけど、苦痛なく続けられたのはいくつかの坐禅グッズのおかげでもあります。
「グッズに頼るなんて本質的ではない」と思っていた時期もあったんですが、そんなことないよね。
そういう硬直した考え方もキライじゃないけど、坐禅は「安楽の法門」らしいです。
だから無理なく、苦痛なく続けるためのグッズなら、むしろ積極的に使っていくほうが本質的かもしれないなと最近は思います。
1)坐蒲
滝田商店ブランド 座禅布団(座布) 綿 1.1尺(直径33cm)
べつに座布団を二つ折りにしたやつでもいいんですけどね。
あるいはナシでもいいのかもしれません。
ぼくはヨガをかじったことがあるので、結跏趺坐でこういう補助を使うのはなんだか反則のような気がしていたところがあります。
どうせやるなら水平の地べたに直接結跏趺坐だろうがコンチクショウメ、みたいなことを考えていた時期がありました。
そんなことないね。
やっぱり少し厚めの座布団を敷いてやったほうが、圧倒的に楽に姿勢を正しくできます。
坐禅専用のものなので、ほかの汎用性のあるクッションよりはやっぱりいいです。
最初はちょっと硬いけど、使っていくうちに柔らかくなってきて、いい感じになってきます。
あまり関係ないけど、カタチが丸くてかわいいですね。
まあ、ほんとに坐禅用にしか使いみちはないですけど。
2)座布団
座布団なんかいらねえよフローリングにジカに座ってやりゃあいいんだ。修行なんだから。
っていう「剛の者」には必要ないかもですが、あったほうが健康にはいいです。
とくに今からは冬なので、冷え切ったところでやってると痔になるかも。
ただ普通の座布団だと、坐禅用としては小さすぎるんですよね。
絶対にヒザがはみ出ます。女性でも出ちゃうんじゃないか。
ケツにはもう「坐蒲」を引いているから、ヒザがはみ出して直接フローリングの床に接するのなら、座布団の使命感が全くなくなってしまうんですよね。いらねえ。
測ってみたらだいたい80cm四方以上はないと意味がないんです。
かといって寝る用の布団はデカすぎるし、なんか寝ちゃいそうだし、そういうことではないんだよなあ。
一生懸命探したんですけど、そんなデカい座布団、Amazonでも楽天でも売ってないんですよ。
案外「80cm四方の座布団」ってないんですね。
そしたら偶然、見つけたんですよね。
神戸の坐禅会のかたが独自開発したらしく、かなりよく考えられている上に、リーズナブルなんです。
ふわふわなのに座ったらけっこう安定するっていう、なかなか不思議な構造です。
とくに冬は、重宝しそうです。
坐蒲とは逆で、最初のうちはふわふわで分厚すぎてちょっと座りにくい感じもするんですが、2~3週間もするとだんだん落ち着いてきて、ちょうどいい硬さと厚さに落ち着いてきます。
3)雲堂
iPhoneのアプリですね。たぶんアンドロイド用もあるはず。
曹洞宗の公式アプリもあるんですが、こと坐禅に限ってはこっちのほうが断然使いやすいです。
機能が絞られているから、シンプルで使いやすいんですよね。
まあ、ふつうのタイマーでもいいんですけど。
座り方のカンタンな解説があったり、アラームが鐘の音だったりして、まさに「専用」って感じです。
正直、このアプリがなかったらこんなに続いてなかったんじゃないかな、と思います。