ぼくの不具合のもろもろは、結局ようするに、体力の低下だと思うのです。
このたび風邪をひいて、2週間以上ダウンしてしまいました。
パニック発作は復活するわ、熱がいつまで経っても下がらないわ、お腹は痛くなるわ。
ずたぼろでありました。
すっかり熱が下がって、徐々に運動をはじめています。
とくに、ふと思うところがあってチベット仏教の「五体投地」から入ることにしました。
簡単に言えば、土下座と直立を延々と繰り返す、というものですね。
けっこうしんどくて、1日に20回×2セットで、しっかり脚と腕が筋肉痛になりました。
かれこれ1週間ほど続けていますが、気がついたのです。
「いつの間にか、気が強くなってきている」
愚にもつかない精神論のようなことや、人生についてなど、うじうじごにょごにょ言うことが減ってきている。
アロマだの半身浴だのスピリチュアルだの、気色のわるい女がやりそうなことも、ぜんぶやめた。
そんなのしゃらくせえ、と思うようになった。
ぼくはいちおうデザイナーなのです。
デザイナーに必要なことは、センスや情報、技術力だと、ずっと思ってきました。
でも、違いますね。
全然ちがった。
デザイナーだけでなく、デスクワークを主体とする人にとって最も重要なのは、筋肉だ。
デスクワーク=頭脳労働。
そういう話は、ただの都市伝説なのですよね。
デスクワークは明らかなる肉体労働です。
つまり、ドカタだ。
腰や背中が痛むのも、マウス症候群になるのも、肩コリ首コリがひどくなるのも、自律神経がおかしくなるのも、手足が冷えるのも、怒りっぽくなるのも、気が弱くなるのも、うすぐらい考え方になるのも、集中力が途切れるのも、不安になるのも、つまりはようするに、筋肉量が低下して、姿勢が保持できなくなるからなんですよね。
温めだの、血流だの、呼吸法だの、栄養素だの。
まあそういうことも、もちろん大事なことだけど、肝心なことを忘れていました。
筋肉は、ポンプである。
いくらカラダにいいものを食ったところで、それがきちんと回らなければ、意味がないです。
回す役目は心臓だけじゃない。
筋肉がその半分近くの役目を担ってる。
筋肉量が減ると、気が弱くなるんですよね。
ちょっとしたことで、オドオド、ビクビク、不安になる。
まるで、ねずみのように。
マッチョマンになる必要はないけれど、基本的な筋力は復活させようと思います。
ややこしいことを考えるヒマがあるのなら、落ち込む余裕があるのなら、カラダ動かせ。
腹筋でもしとけ。