「そわそわ」と体温

パニック発作に至るような、あの強いそわそわ感。

なぜこれが起こるのか、まったく不明でした。

しかし最近「もしかして」と思うことがあります。

 

「体温」に関係しているのではないか、という。

というのも、ここ1年なんとなく観察してきたことで、思い当たることがあるのです。

それは「体温が上昇するときにあのそわそわ感が出る」という共通項。

 

たとえば今朝は、起きたなりあのそわそわが出ました。

発作には至りませんでしたが、そこそこ強いそわそわ感です。

最近は掃除の効果なのか息ぐるしさもずいぶん改善して、体調はかなり良いです。

からだもよく動かしていて、妙な不安感もあまり感じなくなっています。

おかしいなあと思って、掃除をしたあとに体温を測ってみたら、36.4度。

これはぼくとしては、かなり低いです。

いつもは36.8〜37.0ぐらいで、起床直後でも36.5ぐらいあります。

掃除をしてからだを動かしたあとでも36.4度というのは、ずいぶん低い。

たぶん、最近急に寒くなってきたので体温調整がうまくいかず、やや風邪のような感じになっているんだと思います。

 

さて、そういうことかもしれないな、と思ったんです。

いままでの経緯を見てみても、同じようなストーリーがあるのです。

低体温 → そわそわ、発作 → 体温上昇

体温を急激に上げようとする反応が、あの「そわそわ感」の正体なのではないか。

 

ハウスダストが多いと発作が多発するというのも、これで説明がつきやすいのです。

アレルギー反応というのは、発熱をともないます。

まあ発熱といっても高熱ではなく、せいぜい微熱程度ですが。

炎症反応には発熱がつきものです。

おそらく異物の排除や浄化を試みるために体温を急激に上昇させるんだと思います。

ホコリやカビなどを吸引すると、カラダが一気に体温を上げようとする。

そこであの「原因のない、異様なそわそわ」を感じるのかもしれない。

 

またこのそわそわ感があるときに、しっかりとご飯をと食べると収まる、というのもあります。

なので以前、ぼくは低血糖症なのではないか、と疑ったことがあります。

まあそれも否定できませんが、それよりも「体温上昇」が鍵だったのでは、とも思います。

食事をすると、だれでもかならず体温が上がるのです。それも短時間のうちに。

体温上昇がスムーズにいったので、からだのほうが「もう、がんばって体温上げなくてもいいナ」と判断して、落ち着いてくれるのかもしれません。

 

また夏によくあのそわそわを感じるのは、カビなどへのアレルギー反応とあわせて、低体温になりやすいというのがあるのかもしれません。

アレルギー反応のせいでからだが火照っている感じが強いため冷たいものをよく飲み、エアコンを使う。

とはいえ外気温は36℃を超える夏のことで、汗はよくかきます。

結果、意外と急激に体温が低下することが多いのかもしれません。

そのときに、カラダが「やばい!」と思って、一気に体温を上げようとする。

このときに、あの異様なそわそわ感を感じるのかもしれません。

朝〜午前中に多発するのも、体温上昇のカーブと合致しています。

そして夕方以降は原則、どんどん落ち着いていく。

これは体温が下がっていくからなのかもしれません。

 

しかし、体温が上昇することじたいはまったく正常な反応で、なにもおかしなことではありません。

その反応があるということは、むしろとても良いことでもあります。

だから根本的なところでいくと、体温上昇がわるいというよりは「すぐに体温が上がらない」というところにいちばんの問題があるような気がしてきました。

通常ならものの数十秒で体温が復活するはずなのに、なぜか体温が上がらない。

そこでカラダのほうが持続的に体温上昇の反応をするはめになる。

この「スイッチが入らない」状態が長くつづくために、そわそわ感や焦燥感などを強く、長く感じるのではないか。

いっぱつで体温が上昇するのなら、もし感じたとしてもそれは一瞬のことなので、そわそわ感などをとくに認知しないと思うのです。

 

空振りをしている。

 

体温を上げようと必死で頑張っているのに、全然上がってくれないのです。

だから延々と体温上昇反応を繰り返すはめになり、これが「あの違和感」につながっているのではないか・・・

 

空振りの原因にはいろいろ考えられますけど、ぼくの場合はやはり筋力低下かな、と思います。

だって、ずっとデスクワークなんだものなあ。

ほとんど家を出ないし。

そういえばがっつりカラダを動かしているときは、ほとんどあのそわそわ感が出ないです。

貧乏ゆすりをしたり、手をふるわせたり、わなわなしたりすると、そわそわ感が減っていく。

ラジオ体操をしたりしても、そわそわ感が減っていく。

ヨガの「火の呼吸」でも収まることがあります。

火の呼吸とは、腹筋に力を入れて「ふいご」のように短く強く息を吐く呼吸法です。

これも体温上昇に効果があると言われています。

 

速攻で体温上昇

これがサクっといつでもできるようになったら「あのそわそわ感」は消えるのかもしれません。

神経がおかしかったのではなく、生活がおかしかったのかもしれない。

考えてみれば、筋力を維持増強し、血流を旺盛にし、呼吸を強化するようなことを、普段の生活の中ではあまり行っていないのです。

むしろ筋力を低下させ、血流を阻害し、呼吸力を減少させることばかりしているかもしれません。

男性より女性にパニック障害が多いのも、筋肉量が少ないことに加えて、ホルモン等の関係で女性は体温が上昇しにくいというのがあるのかもしれません。血圧が低いひとも多いですし。

 

そこで、やっぱり筋トレしようと思いました。

以前のように「1ヶ月休みなく筋トレ体操をやるんだ」「ムキムキのカラダになるんだ」みたいな、ストイックでバカっぽいことではなく、筋肉をよく使うことを生活の中にうまく組み込んでいこうと思います。

よく掃除して、よく歩き、こまめに動く。

わざわざ大学の先生が考案した訓練プログラムを日々履行するまでもなく、「めんどうから逃げない」生活を送るだけでも、充分かもしれません。

そしてそのほうが無理のない、無駄のない、必要に合致した筋力がつくと思います。

 

 

 

 

 

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