ベッドやめました。
先日そういえば、このベッド何年使ってるんだっけ……て思いを馳せてみたのです。
娘が生まれるときに買ったものです。
で娘はいま20歳。
ていうことは、20年使っていることになる。
ベッドのマットレスの寿命は5~10年と言われているようなんですね。
うちのやつは安物ということでもないけど、べつに高級なものでもなく、金属のコイルのやつだから、10年ぐらいが寿命ということになるのかもしれない。
ベッドのフレームはまだシッカリしてたんですけど、木やスチールの骨を布で巻いたタイプのもので、その布がだいぶほつれてきていて、ところどころ破れたりもしていました。
また脚は一回折れてしまったことがあるのですが、ボンドで固定して使っていました。
……こう書いてみると改めて思ったのですけど、アレだ、つまり、ボロボロじゃねーかー!
で、そんなことよりも気になっていたことがあるのです。
ベッドのマットは干すことができないから、たまに立て掛けて干すか、掃除機を全体にかけるようにしています。
掃除機をかけるたびに、真っ白い粉のようなものが、割と大量に掃除機のダストカップに貯まる。
ホコリとかではないし、うーん、なんだろう。
家族に見せたところ、
チチ「マットの表面の樹脂が劣化して取れてるんじゃないか? きれいな真っ白だし」
ボク「そうかなー」
ハハ「アンタ換気よくするから、黄砂とかじゃないの?」
ボク「なるほどなー」
イヌ「ワ、ワンワン! ワン!」
ボク「そうかなー」
ぼくは自分でかなり繊細で神経質だと思っていたことがあるのですが、最近気がついたのです。
確かに、そういうところはある。
でも実際のところ、ぼくはむしろてんで無神経で図太いのかもしれない。
さきほどの「謎の白い粉」の件は、よく考えれば樹脂や土であるわけがないのですが、もうそれでなんとなく納得して忘れてしまって、アハハハハと能天気に暮らしておりました。
そして先日、ベッドを分解し、布団に変えました。
布団は長らく使っていないからしっかりと天日干しをして、シーツ類も当然しっかり洗濯をしました。
ベッドが消え、布団に変えたところ、とても部屋が広くなったような気もしました。
上げ下げができるので掃除もしやすいし、なかなかいい感じです。
ベッドから布団に変えて寝付きが悪くなるんじゃないかとも思ったんですがそれは杞憂で、むしろよく眠れたぐらいでした。
うん、布団いいね。
やっぱ日本人は、布団だよなあ。
ベッドやめて正解だったかもと、かすかに思っておりました。
しかし、昨晩のことです。
夜中の1時頃に目がさめた。
夜中に目を覚ますなど、最近はわりと珍しいことです。
ベッドから布団に変えたから寝付きが悪くなった?
ちがう。
全身が痒くなったのです。
背中、腰、脚、顔、アタマなど。
そしてそのかゆい場所が、移動している感じもある。
おわー、カイー!!
ガバと飛び起きてしまいました。
「ダニかな?」
ちょうど雨が降り出して湿気が上がってきているときでした。
ダニは湿度と温度が上がると活性化するという話を思い出したりしました。
ぼくは自分でかなり繊細で神経質だと思っていたことがあるのですが、最近気がついたのです。
実際のところ、ぼくはむしろてんで無神経で図太いのかもしれない(あれ、デジャヴかな)。
きゅうに全身が痒くなり、ダニかもしれないぞと思ったのに、ぼくはそのまままた眠ってしまいました。
「ま……べつに、いっか」
どこが神経質なんじゃ!
神経質なひとに、失礼じゃ!
朝起きても、まだあちこちかゆいです。
正確に言うと、かゆいと言うか、モゾモゾする。
「ううむ、やっぱりダニかもなあ」
そこで、布団の両面を掃除機でしっかり吸ってみました。
そしたら、あのベッドと同じような粉が大量にとれました。
写真にとっておけばよかったですが、忘れていました。
ネットで似たような画像を見つけたので貼ってみます。
そうそう、このワタみたいなのは綿埃だから、まあいい。
その横にある、白い謎の粉。
なんだろう。
この粉の正体はなんと、
ダニの糞、ダニの死骸、ヒトの皮膚
なのだそうです!
そう、つまり、いわゆるひとつの「ハウスダスト」なのでありますね。
も、コワーー!
謎の白い粉、コワーー!
普段掃除をしているときには、こんなの出ないのです。
布団やベッドをやったときだけ、大量に出る。
朝起きたとき、どうも調子がわるい。
ハナが詰まる感じがあったり、ムネが息苦しかったり・・・
パニック発作が出ることさえありました。
もともと弱いハウスダストアレルギーがあるのですよね。
掃除を毎日するようになってパニック発作がほとんど出なくなってきていました。
なのでパニック発作のトリガーは、ぼくの場合はハウスダストだったのかもと考たことがあります。
これは案外正解だったかもしれないなあ。
発作にこそ至らないけど、最近も朝起きたときに「あの感じ」がうすーく出ることがたまにありました。
全身が炎症しているような、あの妙な感じ。ソワソワする感じ。
風邪かなあ、自律神経の失調かなあと思っていました。
そうじゃないかもしれない。
ただのアレルギー反応だったのではないか。
きれい好きなほうではあるので、布団は晴れたら必ず干すし、シーツもわりとよく洗うほうなのですけど、思い出した。
この布団も20年以上使っている。
いや?
もしかしたら、30年ぐらいかもしれないぞ。
寝具はハウスダストの貯蔵庫みたいなもんなんですね。
普段から清潔にすることも大事だけど、やっぱり数年ごとに買い換えることは必要なんだと思いました。
昔の日本では、布団は3〜5年おきぐらいに「打ち替え」といって、中綿の交換をするのが一般的だったんだそうです。
ぼくはそんなの知らなかったから、布団やマットっていうのは一生使うものなんだと思ってました。
反省して、布団買いましたよ。
そしたら、凝ったものでなければ案外安いんですね。1万円もしない。
「ダニを通さないシーツ」もあわせて買っておきました。
寝具については、もっと神経質になろうと思います。
じぶんで神経質だと言っているやつに限って、ほんとうはムチャクチャだったりするんですよね。
ほんと、ちゃんとしよう。