もう4年ぐらいアーロンチェアを使っているんだけど、このたび思い切って新品を買うことにしました。
今使っているのは、ヤフオクで落札したものでかつ「廉価版」というものです。
だから保証は効かないし、肘掛けの高さも変更できなくて、前傾チルトがありません。
今回は2週間ほどじっくり考えて、今日決めて注文しました。
「フル装備」を買うことにしました。
20万ぐらいするんですよね。
高いなあ。
でも現在、廉価版のほうを使っていて「ごっつエエ椅子である」ことは、カラダで承知しています。
廉価版はたしか定価は12万ぐらいだったと思うけど、その価値はじゅうぶんあると思っています(ヤフオクだと4万円ぐらいですが)。
今回買ったのはフル装備だから、20万は当然といえると思います。
金額だけ見ると引くぐらい高いけど、よくよく考えたら案外そうでもないんですね。
・12年間(!)の保証がある。
・フル装備は中古でも値下がりしにくいので、万一使わなくなっても、大事に使っていればけっこう高値で売れる。
・かなりしっかりした作りなので、メッシュといえども10年以上はヘタりなく使える。
デスクワークをずっと続けていくことが確定している場合は、決して高くはないと思います。
ぼくは今のこの仕事しかできないのもあるし、形は変わってもずっと続けていくということはハラに決めてます。
だから根性決めて、買うことにしました。
廉価版のばあい、いちばん痛いのが「前傾チルトがない」ってことなんですね。
座面がすこし前に倒れる機能。
ただ座って本を読むとかならそんなのいらないんですけど、書き物をしたりパソコン作業をするとなると、前傾チルトがあったほうがずいぶん楽です。
これは一回別件で使ってみたことがあるのと、廉価版でも座面が前傾するように座布団などで調整したりしてわかったのですが、明らかにちがいます。
座面が前に倒れて骨盤が前傾してくれると、姿勢を保持するのが楽なんですよね。
じゃあ座布団でいいじゃねえか、ってなるんですけど、事はそう甘くないです。
座面そのものは座布団で仮想的に前傾できるけど、背もたれは前に倒れないんですね。
そもそも背もたれは少し後ろに倒れていますから、座面だけ前傾させたら背もたれと背中はどんどん離れていき、筋力だけで姿勢をまっすぐすることになります。
なんのための背もたれ、なんのためのポスチャーフィットか、っていう話になる。
前傾チルト機能は背もたれごと前に倒れてくれるので、そのへんが良いみたいです。
むかしは、高い椅子なんてバカにしてたんですよね。
「そんなもん使うより、筋トレすればいいんだ筋トレを」
「立ってやればいいんだ」
「走れば良いんだ走れば」
とか思ってた。
でも今回自律神経の調子を壊して、よくよく反省しましたよ。
やっぱイスは、かなり良いものを使っておいたほうがいいです。
筋力や根性だけではどうにもならない世界が、確かにあります。
漫画家さんの多くがアーロンチェアを使っているのも、べつに流行や見栄ではないと思うんですね。
机にしがみつく人のための椅子、それがアーロンチェアなんだと思います。
良いパソコンや机より、良い椅子のほうが、だいじですね。