いままで使っていたワイヤレスイヤホンが壊れたので、思い切って「AirPods Pro」を買ってみました。
けっこう高かったけど、そのぶんとても安定していて、音もばつぐんにいいです。
以前のやつも悪くはなかったんだけれども、iPhoneとの接続がたまに切れたり、なぜか左耳だけ接続が切れたり、音量調節がうまくいかなかったりと、けっこう不安定でした。
聞こえるからまあ、べつにいいんだけれども、地味にストレスが溜まる。
そのへんAirPods Proは厳密で、耳に装着した瞬間にiPhoneと「確実に」自動接続されて、その後不意に切れたり、片方だけ機能不全に陥ることもありません。
うむ、いいなあ、いい買い物したな!
と喜んでいたのですが……。
おかしい。
前使っていたやつでは全くなかったのに、Air Pods Pro を耳に装着した途端に、気分が悪くなるのです。
AirPods Pro を装着すると、なんか耳の奥のほうで「シイイイイイイン」みたいな高周波の音が聞こえるような気がして、いや、実際には音はしてないんだけど、音じゃなくて「振動」に近い感じで、なんか「耳鳴りの超音波版」みたいな。
まあ、超音波なんか聞いたことないんだけど。
脳みそが圧迫されているような感じがして、なんちゅうかその、お、お、おええええ。
おええええ!
きもちわる!
なんじゃこいつ!
「気のせい」で済ませられる程度ではなかったので、調べてみたら原因がわかりました。
AirPods Pro に搭載されている「Active Noise Cancelling(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)」という機能のせいでした。
これをオフにしたところ、あの違和感は消えました。
「設定」→「Bluetooth」→「●●のAirPods Pro」の「青い丸のiマーク」をタップ。
ここで「ノイズコントロール」を「オフ」にしたら、あの耳鳴りのような音がピタっとなくなりました。
ついでに、外の雑音もしっかり聞こえるようになった。
このANCはバッチリ効いているようで、室内で使うとエアコンの音まで完全に消える。
すごい技術だなあ。
ANCというのは、雑音に対して逆の周波数の音を当てて「相殺する」みたいなシステムなんだそうです。
こういうのを「音の位相干渉」というのだそうです。
だからANC使用中は、何らかの音(というか周波数)が出ているということ。
ただし、この音は、普通は聞こえないはず。
しかし、たまにこの「ノイズ消音用の音」が聞こえるというか、感じてしまう人もいるようです。
一般的にANCを使いすぎると疲労が強くなるというのもあるので、敏感なひとはこのANCはあまり使わないほうが良いのかもしれません。
便利なんですけどね。
ANCを使うと、ほんとうに音が澄んで良い感じなんです。
でも、キモーチャーリーの。あたまが。
あー、調べてよかった。
あんまり気持ち悪いもんだから、返品するか、メルカリで売り飛ばしてしまおうかとさえ考えました。
ANC使わないんだったら、AirPods Proじゃなくて、ふつうのAirPods で良かったんじゃね?
とも思うのですが、そうでもない。
ぼくは人より耳のアナがデカくて、ふつうのAirPodsだと、ガバガバなのです。
AirPods Proのように、「耳のアナにぶっ刺してネジこむ」やつでないと、使えないのであります。
ちなみにANCをオフにするほかに、「外部音取り込み」 でも、ぼくはほぼ同じ感覚でした。
外で使うとクルマとか人の足音とかバッチリ聞こえます。
でもまあ、これでいいんじゃねえの。
イヤホンなんて外で聴くためのものなんだから、雑音が聞こえるほうが自然だろ。
外にいるのに、イヤホンしたら音楽以外なんにも聞こえないなんて、あぶねーよ。クルマに轢かれるぞ。
そんなに音をクリアにして聞きたいのなら、もっと大掛かりなヘッドホンで、部屋で聴けばいいじゃんねえ。