きゅうに雨が降り出したのです。ずっと天気が良かったのに。
そうしましたら、なんか急に、ソワソワして、不安になって、パニック発作まではいかないですけど、なんか「あの感じ」になった。
けっこう、あるんです。
気圧が急に変化したときに、なんかおかしくなってくる。
ぼくの場合は幸い頭痛はないのですが、イライラとかソワソワとか、息苦しさが出ます。
こういうのは「気象病」と言われたりするそうです。
で、ふと思ったんですよね。
気圧が変化するときに、具合がわるくなるということは……。
「気圧を感知するところ」に、なにか原因があるんじゃないか?
人間のからだで、気圧を検知できるのは「内耳」なんだそうです。
耳の奥、ですね。
いわゆる三半規管とかがあるところ。
で、ソワソワや息苦しさが出ている状態で、「片足立ち」をしてみたのです。
目をつぶって。
そうしましたら、全然できないの!
もうまったく、維持できないんですよね。すぐ足ついちゃう。
しかし何度がトライしていくうちに、気がついた。
あれ、違和感なくなってる。
あのイライラ、ソワソワ、不安感、息苦しさが、なくなっていたのです。
おそらくは「集中」したからだとは、思うんです。
目をつぶって片足立ちをすると、不安定になりますから、いっしょうけんめい体勢を調整しようとするんですよね。
そっちに意識が飛んで、治ったのかもしれません。
で、こんどはソワソワのない、落ち着いた状態で、同じく目をつぶって片足立ちをしてみます。
多少ふらつくものの、まあ1分ぐらいはダイジョウブですね。
全然安定してます。
目をあけてやってみると、これはもう、ど楽勝ですね。
2分でも3分でもいけます。ハナクソほじりながらでも、屁をこきながらでも、歌いながらでも、なんでもいけます。
まあ、足がダルくはなりますが。
つまり、あの発作っぽい不安感が出ているときは、片足立ちが若干苦手になっている、ということがわかりました。
むろん、あんなにソワソワしていたら、そうなるのも当然とはいえますが。
しかし、乗り物酔いをしやすい人とか、自律神経失調症のひとは、この片足立ちが極端に苦手なひとも多いのだそうです。
パニック障害は発生の機序が人それぞれだから一概にはいえないけど、自律神経の失調が原因の場合は、たぶん片足立ちが苦手なんだろうと思います。
自律神経は、内耳とも関連が強いようなんですね。
気象病は内耳の機能低下によっても、起こることがあるんだそうです。
と、いうことはですね。
自律神経を鍛えたければ「片足立ち」がけっこういいんじゃないかな、と思いました。
冗談抜きで、ほんとに不安が和らぐんです。
自律神経の失調が、肉体方面に出るひとと、感情方面に出るひとの2種類がいるような気がするんですよねえ。
ぼくは断然、後者です。
自律神経というのは、ようするに「バランスの神経」でもあるんですよね。
暑すぎれば汗を出し、寒ければふるえる。
からだの状態が、極端にどっちかに傾かないように、アクセルをふかしたり、ブレーキをかけたりする。
自律神経がおかしいということは、バランスをとる機能が低下している、ともいえます。
片足立ち、いいんじゃないかな。
そういえばヨガのポーズに「木のポーズ」というのがあって、片足立ちで両腕をピーンと上に伸した格好をしばらく保つと、心が安定するとも言われています。
うん、たしかに、したなあ。
三半規管、って、けっこうダークホースでしたね。
あまり考えたことなかった。
デスクワークばっかりして、仕事場に引きこもっていたら、そりゃあ三半規管も「ばか」になるわなあ。
運動がパニック障害や自律神経失調症にいいというのは、案外この三半規管のトレーニングになっているから、っていうのもあるかもしれませんね。
背もたれ付きの椅子にがっちり座り込んでいたら、三半規管なんかほとんど不要ですもの。
どんどん、内耳が弱くなっていってたんじゃないかなあ。
ただ歩くだけでも、三半規管はかなり使うそうです。
せっかくあるんだもの、もっと三半規管を使おうと思います。
あるものを使わないとき、ひとは病気になっていく。