ヘンなことはやめよう。
さいきんこれを意識していこうと思っています。
そもそもの話として、ふつうのことをふつうにできないようなやつは、結局なにをやってもダメだ。
っていうこともあるんですよね。
ぼくはパニック障害とか自律神経失調症を治そうとして、ヨガを習うようになりました。
歩くことが良い、と聞けば、「1日に1万歩を連続100日」とかをします。
太極拳に手を出してみたりもしました。
じぶんを客観的にながめてみると、ぼくは「かわったことに手を出す」習性があるんですね。
ジョギングをするようになったのは、病気してからなんと8年後ですからね。
それまでは、瞑想だのヨガだの太極拳だの気功だの、そういった珍しいものばかりに手を出していました。
で、かわったことばっかりやって「全然治らない」とかぬかしてやんの。
自律神経がおかしくなったり、妙にイライラしたりソワソワしたりっていうのは、運動不足っていうことはやっぱり大きいと思うんですよね。
デスクワークでずーっと座りっぱなしで、めんどくさい、ややこしい、細かい作業をチマチマチマチマやってたら、だれだってイーーってなる。
それを治そうとして、ヨガや瞑想に手を出すあたり、ぼくはやっぱり「ヘン」なのです。
ラジオ体操でええやないか
むっちゃアタリマエのことに気がついたんですよね。
ラジオ体操だって、まじめにやったら、けっこうな運動量になります。
1日に3回やったら、1日の運動量を超えるらしいですよ。
じゅうぶんじゃないか。
どんなことでもそうだけど、「完全」を言い出したら、もうそれでアウトなんですよね。
だいじなのは完全を目指すことじゃなくて「やらないより、やったほうがマシ」を積み重ねていくこと。
たしかにラジオ体操は首の運動とかハムストリングのストレッチはないけれど、それでいいのだ。
この世に「完全」なんかないんだからな。
ていうか、運動不足だっつってんなら、なんでもやったらええねん。とにかく。
きゅうに毎日2km走るとか、そんな「でかいこと」をするんじゃなくて、まずは毎朝ラジオ体操でもせえや。
思いつきで瞑想したりヨガしたりするのもいいけど、その前にラジオ体操毎日やってみたらええねん。
ラジオ体操すら毎日できんようなやつは、結局なんもできんわいや。
あたりまえのこと、ふつうのこと、珍しくもないこと。
大事なことって、案外そんなところに潜んでたりしますからね。
なにが骨盤体操じゃ。
なにが真向法じゃ。
なにが肥田式強健術じゃ。
なにが西野流呼吸法じゃ。
なにがサットナム・クリヤじゃ。
そんな「変則技」を繰り出す前に、まずは基本の「正拳突き」ができないとね。
「珍しいことじゃないと、やる気が起きない」
もうその時点で「ヘン」なんですよね。
こころに怠惰が潜んでる。
まずは、ふつうのことを、ちゃんとしようと思います。